個人事業主は家の家賃、光熱費、ケータイ代も経費に出来る

家賃の計上の仕方

原則的には、仕事で使った部分とプライベートの部分を明確に分けて、その割合に応じて家賃を按分します。しかし、仕事部屋をしっかり持ててる場合は計算が楽ですが、１Ｋとか１ＤＫに住んでいる人では、仕事とプライベートの部屋の区別はつきません。また、仕事に使っているスペースというのは、仕事部屋だけではなく、キッチン、お風呂、トイレやリビングも、一部は仕事に使っていると考えられます。リビングのテレビで情報収集をしたり、たまにはリビングに仕事のものが、はみ出すこともあると思います。これらのことから考えると、大体家賃の６割程度までなら、計上しても、税務署のチェックは通るそうです。もし、ワンルームに住んでいるのなら、８割計上しても大丈夫なようです。

光熱費の計上の仕方

電気代は、コンセントの数で按分することもあるようですが、仕事で使っているパソコンなどの電力使用量を元に計算し、計上するのもよいです。パソコン１台あたり80W(WindowsXP使用時)として、1kWhあたり20円とすると、１年間で、0.08kW×24時間×30日×20円×12カ月＝13,824円になります。また１年間の電気代から、上記を引いたものを家族の人数や家にいる時間で按分し、その半分を仕事用として計上に加えるのもよいでしょう。例えば、３人家族なら、自分24時間、夫12時間、子供12時間として、電気代が年間で15万円だったとします。すると、（150,000円－13,824円）×24時間/（24+12+12）時間÷2＋13,824円＝47,868円が、経費となります。

携帯電話の計上の仕方

携帯電話は料金請求明細書を取っておきましょう。ネットの明細書は、半年で見られなくなってしまうので、毎月、印刷しておくか、お金はかかりますが、請求明細書を送ってもらうことをオススメします。基本的には、取引先との連絡に使用した分だけ計上できます。按分しづらいときは、五分五分でも、大丈夫ということです。税務署で、訊かれたときに、五分五分くらいと思いましたと、伝えるとよいようです。